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ドラレコの選び方|事故時に“使える映像”を残す設定

交通事故の瞬間は一度きりで、あとからやり直しはできません。
けれどもドラレコの選び方と設定を押さえれば、相手の信号色や接触位置、ナンバー、歩行者の動きまで「使える映像」として残せます。
本稿では、解像度やレンズの話だけでなく、夜間や逆光、雨天でも読み取れる画を得る具体設定、さらに駐車監視やSDカードの保守まで一気通貫で解説します。
難しい専門用語は最小限にし、現場で試して役に立った手順に落とし込むので、読み終えたらすぐに愛車のメニューを“カチッ”と見直せます。
もし「4Kが最強でしょ」と思っているなら少し待ってください。
ビットレートやフレームレート、マウント角度が噛み合っていなければ宝の持ち腐れになります。
逆に手頃な機種でもチューニング次第で証拠能力はぐっと上がります。
今日はその「差がつくポイント」を、比喩ではなく実用の目線でお届けします。

なぜ「使える映像」が重要か

事故後の“決め手”は映像の読み取りやすさ

保険会社や警察が確認するのは「事故の前後関係が読み取れるか」です。
単に高精細な映像より、信号や標識、相手車両のウインカー作動、接触のタイミングが明瞭にわかることが大事です。
具体的には、1秒間に何コマ写っているか、白飛びや黒つぶれがないか、広角による歪みが過度でないかが評価を左右します。
ここが見えれば過失割合の議論がすっと前に進みます。

私は交差点右直事故を想定したテストで、同じ解像度でもフレームレートが30fpsから60fpsに上がるだけで合図の点滅タイミングや車両の割り込み挙動が判別しやすくなることを体感しました。
一見マニアックに思える設定が、実は「言った言わない」を避ける最短距離になります。
とはいえ、60fpsはデータ量が増えるという反論もあります。
そこで後述するビットレートと保存戦略を合わせて考えるのが現実的です。

よくある「使えない映像」の特徴

典型はフロントガラスの映り込みで夜間にダッシュボードがベターっと写り、歩行者が見えないケースです。
次に多いのが逆光で信号が真っ白に飛ぶパターンです。
さらに、画角が広すぎて遠近感が崩れ、相手車との距離感が誤解される問題もあります。
これらは機種選びと取り付け位置、CPLフィルター、露出補正でまとめて改善できます。

音声オフによって「ドラレコ作動時にクラクションを鳴らしたか」「相手がドア越しに何を言ったか」が記録されない事例も見ます。
音声は個人情報という懸念はもっともですが、事故直後のやりとりは状況の裏付けとして有効です。
プライバシー配慮とのバランスを取りつつ、必要時にオンにできる運用が無難です。
ここは後段で具体手順をコトリと示します。

ミスを防ぐ基本原則

原則は「明るさの極端を避け、揺れを抑え、時刻を合わせる」です。
難しく聞こえますが、HDRや適切な露出補正、振動に強い取付ステー、GPS時刻同期を有効化するだけです。
さらに、事故時に上書きされないようイベントロックを機敏に働かせ、SDカードの健康状態を見える化しておくことが肝心です。
小さな積み重ねが、いざという瞬間の“決定打”になります。

ドラレコ選びの基準(ハード編)

画質は解像度×フレームレート×レンズ

解像度だけを追うと、ビットレート不足でブロックノイズが出て輪郭がモヤッとします。
フルHDでも高ビットレートと良質レンズならナンバーは読めますし、2Kや4Kは広角トリミングの余裕と細部再現で優位です。
ただし4Kは夜間の1画素あたりの受光量が減りやすく、暗部ノイズが増える傾向があります。
私の比較では、昼主体の通勤なら2K60fps、夜間や雨が多いなら高感度センサーのフルHD60fpsが読み取りやすさで拮抗しました。

フレームレートは30fpsが標準ですが、交差点や高速合流の動きは60fpsのほうが追えます。
そのぶん記録容量は増えるので、128GB以上の高耐久カードとセットで考えると安心です。
レンズはF値が小さいほど明るく、ガラスレンズの採用は解像力と耐熱で有利です。
画角は水平120〜135度がバランスで、170度超の超広角は端の歪みで信号の形がグニャッと見えることがあるため注意します。

夜間と逆光で差が出るHDRとセンサー

夜の市街地は黒服の歩行者とヘッドライトの白飛びが同居する過酷な条件です。
ここはHDRまたはWDR対応が効きます。
多重露光合成や広ダイナミックレンジセンサーは、信号色や歩行者の輪郭を粘り強く残します。
一方でHDRはシャッタースピードが遅くなりブレやすい場面もあるため、60fpsとの両立設定が肝要です。

センサーは裏面照射型やSTARVIS系など、暗所ノイズの少ない世代が有利です。
型番に惑わされず、実写サンプルで街灯下のナンバーが滲まないかをチェックしてください。
迷ったら、昼の逆光耐性と夜の黒つぶれの両方が“そこそこ以上”の機種を選ぶのが実用的です。
万能を狙うより、外れを引かないのがコツです。

駐車監視と電源の考え方

当て逃げやイタズラ対策に駐車監視は有効です。
方式は常時録画のタイムラプス、衝撃検知で起動、動体検知で起動の三つが主流です。
タイムラプスは記録の穴が少なく、動体検知は容量節約に優れます。
私は屋内駐車場では動体検知、路上や人通りの多い場所ではタイムラプスに切り替える運用が安定しました。

電源はヒューズ電源の常時とACCの二系統を取るハードウェアキットが安心です。
バッテリー保護のため低電圧カットを12.0Vまたは12.2V付近に設定し、長期駐車は駐車監視をオフにする判断も必要です。
サブバッテリーを追加する方法もありますが、設置スペースと発熱に注意します。
ここは“じんわり”効く安全策です。

耐熱性と記録媒体の信頼性

夏のダッシュボードは70℃を超えることもあります。
内蔵電池タイプよりスーパーキャパシタ採用機は高温に強く、経年での膨張リスクが低いです。
記録媒体は高耐久仕様のmicroSDを選び、U3規格とアプリケーションパフォーマンスA1以上が無難です。
容量は128GB以上、駐車監視を多用するなら256GBを推奨します。

SDカードは消耗品です。
書き込みエラーが増える前に定期交換する前提で、使用時間や書換回数をログで見せてくれる機種は運用が楽です。
真夏の車内でエラーが出たカードは、外気で冷ましてからPCで検査するなど、回復の作法も覚えておくと安心です。
慌てず“ひと呼吸”置くのが肝心です。

ドラレコ選びの基準(ソフト・機能編)

GPS・時刻・速度の記録とプライバシー

GPSは時刻同期と位置記録の双方に効きます。
時刻がズレた映像は証拠として価値が落ちるため、起動時の自動同期をオン、トンネルや地下駐車場を出た後もしっかり合わせ直す設定が便利です。
速度スタンプは走行状況の補助情報になりますが、過剰表示が不利につながる懸念もあります。
私はデフォルト非表示、必要時のみオンに切り替える運用を推奨します。

プライバシー面では、SNS共有前にナンバーや人の顔をモザイクできるアプリ連携が有用です。
事故処理に必要な最小限だけを第三者と共有する作法を決めておくと、余計なトラブルを避けられます。
「残すけれど見せすぎない」の線引きを事前に決めると、判断がさっと早まります。

Gセンサーとイベントロック

Gセンサーは衝撃を検知して該当ファイルを上書きから守ります。
感度が高すぎると段差ですぐロックされ、カードがロックファイルでいっぱいになります。
街乗り中心なら中、荒れた路面が多いなら低から始めて微調整してください。
私は初期設定の高で運用し、ロックファイルだらけになった経験から、今は中に落ち着きました。

手動ロックボタンも忘れず活用します。
ヒヤリハットや危険運転に遭遇したら、すぐ“ポン”と押すだけで保全できます。
誤操作を避けるため、ボタン位置が押しやすい機種を選ぶのも地味に重要です。
使い勝手が良いほど証拠が残る確率は上がります。

アプリ連携とクラウド保存の活用

Wi-FiやBluetoothでスマホにクリップを転送できると、事故現場で保険担当に即共有できます。
アプリでのサムネイル一覧、ナンバー自動抽出、タイムライン表示は、必要な場面をすぐ探せるので強力です。
さらにクラウドに自動バックアップできる機種なら、SDカード故障時の“最後の砦”になります。
アップロード中の通信量は増えるため、モバイル回線か自宅Wi-Fiへの帰着時同期など、運用の設計が必要です。

セキュリティ面では、初期パスワード変更とファーム更新通知のオンを第一歩にします。
アプリ権限の付与も最小限に絞り、位置情報の常時取得を避けると過剰な追跡を防げます。
便利さと安心の折り合いを取るのが現代の“作法”です。

音声記録とマイク設定

音声は現場の空気を補完します。
クラクションやウインカー音、衝突音のレベルは事故態様の推定に役立ちます。
ただし車内の私語が記録されるため、運用ルールを決めることが前提です。
私は通常オン、通話や送迎時はクイックメニューでオフに切り替える習慣にしています。

マイク感度は中程度から始め、風切り音やエアコン風で“サーッ”とノイズが増えるなら一段下げます。
外部マイク対応機なら、配線をピラーに沿わせて設置すると口元からの距離が安定します。
ここでも「まずは標準、必要に応じて一段だけ上下」の鉄則が効きます。

設置と視界確保のコツ

取り付け位置と角度の黄金比

ベストはルームミラー裏、ワイパーの掃ける範囲、上部のセラミックドットやスモークを避けた位置です。
レンズ中心が車線中心を捉え、地平線が画面の1/3上に来る程度を目安に角度を合わせます。
ボンネットが写り過ぎると視界が狭まり、空が多いと露出が引っ張られて暗くなります。
両面テープ貼付は気温20℃以上で脱脂してから圧着し、24時間は触らないのが長持ちのコツです。

取り付け時は一度スマホアプリでライブビュー確認をおすすめします。
この“ひと手間”で左右の傾きや天地方向の狂いを未然に防げます。
また、レンズ周囲のガラス汚れや油膜はフレアの原因です。
施工後にガラスクリーナーとマイクロファイバーでさっと仕上げてください。

反射対策にCPLフィルター

昼のフロントガラス反射には円偏光(CPL)フィルターが効きます。
ダッシュボードや自分のシャツが映り込み、信号や歩行者が見えにくくなるのを抑えられます。
取り付け後、晴天の日に回転枠を少しずつ回し、反射が最小になる位置で固定します。
夜間はわずかに暗くなるので、露出補正を+0.3側に振るか、必要時は外す判断もありです。

電波干渉と配線ルート

一部のドラレコやUSB電源はFMや地デジ、GPSに干渉することがあります。
フェライトコア付きの電源ケーブルや品質の良い12V電源アダプタを選び、余剰ケーブルは輪っかにせず“8の字”でまとめます。
配線はAピラー内のエアバッグ展開ルートを避け、天井沿い→ピラー外側→グローブボックス裏→ヒューズへと通すと安全です。
配線固定は内装を傷めない布テープが無難です。

リア・サイドカメラの注意点

リアはワイパーの掃ける範囲に貼り、熱線やプライバシーガラスで暗くなる影響を考慮します。
車内貼りは汚れの影響が少なく、車外設置は雨粒の影響が少ないというトレードオフです。
サイドはドアミラー裏やピラー根本に設置し、車幅感覚を誤らせない画角を選びます。
配線の可動部は断線しやすいので、ドアの蛇腹ゴム内を通す際は保護チューブで“くるり”と養生します。

設定チューニングの実例

推奨の基本設定プリセット

まずは次のプリセットから始めると、ほとんどの環境で「使える映像」に寄ります。
解像度は2KもしくはフルHDの60fps、ビットレートは高または最大、コーデックはH.265が選べるなら優先します。
露出はEV−0.3、HDRオン、シャープネスは中、ノイズリダクションは中、ホワイトバランスはオートです。
Gセンサー感度は中、手動ロックボタンのクイック割り当てを有効にします。

GPSはオン、時刻同期の自動化、速度スタンプはオフ、位置スタンプはオン、マイクはオン、音量は中に設定します。
ループ録画は3分単位、駐車監視は環境に合わせて動体検知かタイムラプス、低電圧カットは12.0Vです。
フォーマット警告の周期リマインドを30日に設定し、起動時の音声案内は小さめにします。
この初期セットで、昼夜の読み取りやすさと運用負荷のバランスが“きゅっと”整います。

昼・夜・雨天の露出とWB微調整

昼の快晴は−0.3の露出で白飛びを抑え、信号色や白いナンバーの階調を残します。
逆光が強い交差点ではHDRオンのまま、必要に応じて−0.7まで下げます。
曇天やトンネルは0に戻し、夜は+0.3で暗部の情報量を確保します。
ただし街灯が多い市街地は−0.3でも十分見えるため、地域性で使い分けます。

ホワイトバランスは基本オートですが、ナトリウム灯が強いエリアで黄色かぶりが気になるなら“蛍光灯”プリセットに寄せると中和されます。
雨天はヘッドライトの反射で白飛びしやすいので、露出−0.3とHDRで粘らせます。
ワイパー速度に合わせてシャッターが追いつかない機種は、60fps固定が有利に働きます。
見え味を犠牲にせず情報を保つのが狙いです。

ループ録画とファイル管理

ループ録画は1分、3分、5分が選べるのが一般的です。
3分は検索性と上書きリスクのバランスが良く、事故後に必要な前後関係も拾いやすい長さです。
イベントロックの保存先は専用フォルダに分け、通常フォルダと混在しないようにしておくと探しやすくなります。
スマホ転送はWi-Fi接続時のみ自動、セルラーでは手動にすると通信量を抑えられます。

SDカードは月1回のフルフォーマット、週1のクイックフォーマットを推奨します。
ファームウェア更新前にはカードをバックアップし、更新後に再フォーマットして互換性の不具合を避けます。
フォルダ階層やファイル名のタイムスタンプ規則を把握しておくと、PC閲覧でも迷いません。
整理の手間は後の“探す苦労”を大きく減らします。

駐車監視のトリガー感度

動体検知の感度は高すぎると落ち葉や影で延々と反応します。
まずは中から始め、誤検知が多ければ一段下げます。
衝撃検知はドアパンチ対策に有効ですが、強風のドア開閉でも反応することがあります。
設置環境に合わせ、時間帯でモードを切り替えるスケジュール機能があると運用が楽になります。

タイムラプスは2fpsや5fpsが一般的で、再生時には滑らかに見えます。
ナンバー判読は落ちるため、出入り口の定点監視向きと割り切るのがコツです。
深夜の人通りが少ない屋外なら動体検知、昼間の商業施設ならタイムラプスというように使い分けると“しっくり”きます。

事故時の対応と映像の保全

現場での“即保全”フロー

安全確保を最優先に車を路肩へ移動し、ハザードを点けます。
負傷者の確認と通報を済ませたら、ドラレコの手動ロックボタンを“カチッ”と押し、上書き防止を確実にします。
エンジン停止で電源が落ちる機種は、ACCを一時的に入れてロック操作を優先します。
続いてスマホアプリに接続し、事故前後5分のクリップを複製して端末側に保存します。
SDカードの物理取り外しは最後に行い、落下や静電気で破損させないようケースに収めます。

現場写真も併用します。
相手車の位置関係、タイヤ痕、信号機、標識、路面表示を広角と標準でそれぞれ撮影します。
撮影時は周囲の安全と交通の妨げにならないことを徹底します。
口頭のやり取りはメモアプリに要点だけ書き留め、後で音声と付き合わせます。
焦らず“ひと呼吸”置くと見落としが減ります。

記録を汚さないための注意

ドラレコの日時がズレていると、証拠価値が下がります。
GPS同期が失敗している場合は、アプリから手動で時刻合わせを行います。
ファイルをPCへコピーする際は、ドラレコ内で再生を繰り返さず、カードをロック状態にして読み取りのみで扱います。
コピー後はハッシュ値のチェックツールで同一性を確認し、改変の疑義を避けます。
上書き防止のため、未使用の高耐久カードに差し替えて帰路の録画を継続します。

保険・警察への共有のコツ

保険担当にはサマリーを添えます。
「進行方向南、青信号、時速約40km、右側から進入の車と接触、該当ファイルは12時32分から12時38分の3本」と端的に伝えます。
警察には元データの複製をメディアで提出し、再生環境やコーデック情報も併記します。
スマホ送付時はクラウドリンク期限を短くし、パスワードを別送します。
“サッ”と開ける視聴手順のメモがあると処理が早まります。

SNS投稿で二次被害を避ける

ナンバーや人物が映る映像の公開は慎重に扱います。
感情的な文面や断定的な表現は誤解を招きます。
必要ならモザイク機能で加工し、関係者や場所が特定できる情報を省きます。
公開目的が「注意喚起」か「記録保全」かを事前に明確にし、後から削除できる運用にします。
拡散で相手を過度に攻撃しないことが、のちの交渉を“しなやか”にします。

季節・環境ごとの最適解

猛暑期の熱対策

夏は筐体温度が急上昇し、画面が暗転することがあります。
スーパーキャパシタ採用機を優先し、駐車監視は真昼のみオフにする時間割を検討します。
サンシェードを併用し、直射日光が当たるガラス面のレンズ周囲をアルコールで脱脂してから強粘着テープで固定します。
熱で“ベタッ”と剥がれた経験があるなら、金属ステーの機種に替えるのも有効です。
冷却ファン搭載機は吸気口を塞がない配線取り回しを心掛けます。

厳寒・降雪時の注意

寒冷地ではレンズ面の曇りとノイズ増が課題です。
起動直後の録画は感度が安定するまで1分ほど待ち、デフロスターでガラス曇りを解消します。
吸盤型は気温で外れやすいので、冬は両面テープを推奨します。
雪道は反射で白飛びしやすいため、露出−0.7とHDRオンを組み合わせます。
ワイパーの掃き残しが画面を“ザザッ”と遮らない位置に角度調整します。

雨天・夜間の対策

雨粒はヘッドライトでハレーションになりやすいです。
CPLフィルターを弱めに効かせ、露出−0.3を基本にします。
夜の郊外ではフレームレート60fpsより30fps+長めの露光が明るく写る機種もあるため、実走で比較します。
ナンバー判読を優先する場面では、シャープネスを一段上げて輪郭強調を効かせます。
ただし強すぎると“ギラッ”と人工感が出るため中庸が得策です。

海沿い・山間の特殊条件

海風の塩分は端子腐食を招きます。
定期的に端子部を接点クリーナーで清掃し、ケーブルの露出部を自己融着テープで保護します。
山間部はトンネル頻度が高く、急な明暗変化に弱い機種は黒つぶれが出ます。
HDR固定と露出オートに任せるより、EV−0.3で安定させたほうが読み取りやすいことが多いです。
GPSロストが多い地形では、時刻の自動補正間隔を短くして“コツン”とずれを抑えます。

予算別のおすすめ構成

コスパ重視の入門構成

フルHD60fps、STARVISセンサー、CPL対応、Gセンサー中、GPS内蔵を満たす一体型が軸です。
microSDは高耐久128GB、電源はシガーから取り、配線は簡易で済ませます。
駐車監視は必要時のみ外付けモバイルバッテリーで短時間運用します。
初期費用を抑えつつ、昼夜の読み取りやすさを“ギュッ”と確保できます。

標準構成で安心感を底上げ

前2K60fps+後フルHD30fpsの2カメラ、HDR常時、CPL、専用ハード電源、低電圧カットを揃えます。
アプリでのクリップ管理とクラウド自動バックアップを併用し、提出までの動線を短縮します。
microSDは256GB、月次フルフォーマットのリマインドを設定します。
運用の手間と証拠性のバランスがよく、日常使用で“スッ”と馴染みます。

ハイエンド構成で取り逃しを最小化

前4Kまたは2.7K60fps+後2K、広ダイナミックセンサー、ガラスレンズ、金属ボディ、スーパーキャパシタを選びます。
LTE内蔵クラウドと自動アップロード、イベント時のプッシュ通知、ジオフェンス付き駐車監視を使います。
サブバッテリーを追加し、長時間の監視を現実的にします。
費用はかかりますが、当て逃げや夜間の識別力が“グッ”と伸びます。

よくある誤解と対処

「4Kなら万事OK」の誤解

4Kは細部の余裕がありますが、暗所では画素ピッチの関係でノイズが増え、ビットレート不足で破綻しやすいです。
夜主体なら高感度フルHD60fpsのほうが読み取れるケースがあります。
用途と時間帯を基準に選ぶと失敗が減ります。
見た目の解像感より“読める情報量”を指標にします。

「広角は広いほど良い」の落とし穴

170度超は周辺の歪みで距離感が狂います。
水平120〜135度を基準に、設置位置で左右の死角を追い込みます。
広角過多で“ぐにゃっ”と形が歪むなら、一段狭い画角を試します。
信号や標識の形が自然に見えることを優先します。

「Gセンサーは高感度で安心」の誤算

高すぎる感度は段差で大量ロックを生み、通常録画を圧迫します。
まず中から始め、誤ロックが続く路面では低へ調整します。
本当に守りたいのは“その瞬間”の前後であることを忘れないでください。

「常時録画だけで十分」の危うさ

当て逃げやイタズラは停車中に起きます。
環境に合わせた駐車監視の導入で保全率が上がります。
電源管理と低電圧カットをセットで考えると、バッテリー上がりのリスクを“スッ”と抑えられます。

「microSDは壊れない」の思い込み

SDカードは消耗品です。
高耐久を選んでも書き込み寿命があります。
月次フルフォーマットと年1回の予防交換が現実的です。
異音やフリーズが出たら即時交換し、旧カードは検査後に予備へ回します。

トラブルシューティング

映像がカクつく・破綻する

ビットレートが不足している可能性があります。
設定を「高」に上げ、コーデックはH.265を優先します。
SDカードの速度不足も疑い、U3かつA1以上へ替えます。
熱暴走時は通風を確保し、炎天下の駐車監視を時間制限します。
“モタッ”とした動きが消えれば改善です。

GPSが掴まない・時刻がズレる

熱線ガラスやフィルムが干渉している場合、受信部の位置をミラー横に移します。
トンネル後の再取得が遅い機種は、時刻の自動補正間隔を短縮します。
アプリから手動同期し、次回起動時の自動補正を有効にします。
アンテナケーブルの断線も疑い、配線の“ねじれ”を解消します。

テレビ・ラジオ・ETCへの干渉

電源ケーブルを高品質なフェライトコア付きに換えます。
電源アダプタを別系統に取り、ケーブルは8の字で束ねます。
本体の設置位置をアンテナから離し、金属ステーでアースを安定させます。
干渉が消えれば正解です。
“サッ”とノイズが退く感覚が目安です。

アプリが繋がらない・転送が遅い

2.4GHz帯の混雑を避け、機内モードを切り替えて再接続します。
アプリ側の権限を見直し、位置情報の一時許可を付与します。
大量転送は自宅Wi-Fiに戻ってから自動同期に任せます。
ファーム更新で安定することも多く、更新後は再ペアリングします。

定期メンテと点検チェックリスト

月次メンテの習慣化

レンズ清掃、SDカードのフルフォーマット、架台の緩み点検、ファーム更新の確認を行います。
アプリの残容量とクラウドの同期状況もチェックします。
3分の試験録画を見返し、昼夜の露出が適正かを確認します。
“サクッ”と15分で終わるルーチンに落とし込みます。

季節の変わり目にすること

夏前は耐熱と粘着の見直し、冬前は曇り対策と吸盤からテープへの切り替えを検討します。
梅雨入り時はCPLと撥水コートの相性をチェックします。
花粉時期は油脂と粉塵がレンズに付くため、清掃頻度を倍にします。
季節イベントをカレンダーに登録し“ピコッ”と通知させると忘れません。

長距離ドライブ前の最終確認

日時、解像度、フレームレート、ビットレート、マイク、GPSを一括で点検します。
取り付け角度をライブビューで再確認し、ワイパー範囲と地平線位置を微調整します。
予備のSDカードと電源ヒューズを車内に常備します。
万一のときも“慌てず”運用できます。

レンタカー・社用車での運用

吸盤マウントと電源の工夫

短期利用は吸盤+短尺ケーブルで設置と撤収を迅速化します。
電源はシガーから取り、配線は視界を塞がないようAピラー外側へ“スッ”と沿わせます。
固定は跡が残らない布テープを使います。
GPSはダッシュボード上で受信しやすい位置に置きます。

データの持ち帰りと共有ルール

会社の規定に合わせ、個人端末への保存は避けます。
クラウドに専用フォルダを用意し、事故時のみ限定リンクで共有します。
返却前にカードをフォーマットし、個人情報を残さない運用を徹底します。
“きちん”とルール化してトラブルを防ぎます。

まとめ

「使える映像」を残す鍵は、高解像度より“読み取れる条件”の積み上げにあります。
画角は水平120〜135度、フレームレートは60fpsを基準に、HDRと露出−0.3で白飛びと黒つぶれを抑える。
CPLで反射を抑え、GPS時刻を必ず同期し、Gセンサーは中から始める。
駐車監視は環境で切り替え、SDカードは高耐久を定期交換する。
事故時は安全確保→手動ロック→スマホ複製→提出用の整備という流れで、証拠性を損なわずに保全する。
まずは今日、愛車の設定を5分だけ見直し、地平線と露出、マイクの三点を“サッ”と整えてください。
小さな一歩が、いざという瞬間にあなたを確実に守ります。
そして次の休日に3分のテスト走行を録り、読み取りやすさを自分の目で確かめてみましょう。

  • この記事を書いた人

あすな

WEB制作歴10年。 会社員でWEBクリエイターとして勤務。 デジタルガジェット、WEB技術、投資、ライフハックに興味があり現在複数のブログを運営中

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