お金・節約

ドラム式 vs 縦型 洗濯機|電気代&水道代のコスパ比較

家事のたびに「ドラム式と縦型、どっちがほんとにコスパいいの?」と迷う声をよく聞きます。
そこで本稿では、電気代と水道代という“毎月の固定費”に的を絞り、実機に基づく目安値で丁寧に比べます。
結論を先に言えば、洗濯だけなら電気代差はごく小さい一方、水道代はドラム式が有利です。
ただし乾燥まで毎回使う家庭では、ヒートポンプ式のドラムが電気代で圧倒します。
とはいえ家族構成や干し方の習慣、設置スペースで最適解は変わります。
本記事は「あなたの家ではどちらが得か」を、具体的な計算手順と生活シーン別の判断軸で“すっと”決められるように解説します。
読み終えたころには、購入前の不安やモヤモヤが晴れているはずです。

結論の先出し|電気代・水道代のざっくり比較

洗濯のみのコスパの要点

最新機種の洗濯工程の消費電力量は、ドラム式も縦型も1回あたりおよそ0.07kWh前後です。
電気代にすると約2円台で差はわずかと考えてOKです。
一方で使用水量はドラム式が約80L台、縦型が約130L台という実測の目安があり、水道代はドラム式が約20円台、縦型が約30円台になります。
したがって洗濯だけで回す家庭では、1回あたりの合計ランニングコストはドラム式約24円前後、縦型約39円前後となり、差は約15円です。
月30回で約450円、年で約5,000円強の開きになります。
“じわっ”と効いてくるのは水の差です。

洗濯〜乾燥まで使う場合の要点

乾燥まで含めると様相が一変します。
ヒートポンプ式ドラムは洗濯〜乾燥1回あたりの消費電力量がおおむね0.8〜0.9kWhで、電気代は約25〜30円のレンジです。
縦型のヒーター乾燥は乾燥だけで約2.0kWh前後を要し、乾燥分だけで約60円台になります。
洗濯分を足すと約65〜70円となり、1回で30円以上の差が出やすい構図です。
同じく水道代の差はそのまま残るため、合計ではドラム式約50円弱、縦型約100円前後という見立ても成り立ちます。
“ぐん”と差が開くポイントは乾燥です。

例外と注意

ここで示す金額は、電力単価31円/kWh、水道・下水の合計単価262円/m³という一般的な目安を使った概算です。
地域や契約、洗濯物の量で上下しますが、結論そのものは大きくは変わりません。
計算方法は後段で解説するので、あなたの検針票ベースでも置き換えられます。

使い方別の最適解|家族構成・干し方・環境で分ける

一人暮らし・外干し中心

洗濯のみが多く、乾燥はほぼ使わないなら、初期費用の安い縦型が現実的です。
水道代の差は毎月数百円規模にとどまるため、高い本体価格のドラム式をランニングで回収するには時間がかかります。
ただしベランダ干しが難しい物件や、花粉の季節・夜間不可のルールがある建物では、乾燥の必要性が一気に高まります。
コインランドリー乾燥との併用コストも視野に入れると判断がブレません。
“サクッ”と決めたいなら「乾燥をどのくらい使うか」を先に固めましょう。

共働き・部屋干し多め

夜間に回して朝には乾いていてほしい、という暮らし方ならヒートポンプ式ドラムが筆頭候補です。
1回あたりの乾燥電気代が約25〜30円に収まり、低温乾燥で衣類ダメージも抑えられます。
乾燥を毎日使う家庭では、縦型乾燥との差額が月1,500円前後、年2万円規模で積み上がります。
“しっとり”仕上がる低温乾燥の快適さは、時短と生地痛みの少なさの両取りです。

子育て世帯・まとめ洗い派

洗濯物が一度に多く、週末に2〜3回まわすなら、容量と乾燥力のバランスを重視します。
ドラム式は大容量でも水量が抑えられ、乾燥まで一気に完了できるのが強みです。
一方、縦型+ガス衣類乾燥機という構成は“速さ”で有利ですが、1回の使用料は電気ヒートポンプよりやや高めになりやすい点は理解しておきましょう。
設置条件や排湿経路の確保も忘れずに確認します。

花粉・梅雨・寒冷地の事情

外干しが難しい期間が長い地域や、花粉・黄砂の時期が気になる家庭では、乾燥機の稼働が増える前提で選びます。
除湿機やサーキュレーターと併用しつつ、仕上げ乾燥だけ機械に任せる使い分けも有効です。
“ふわっ”と仕上げたいタオルは乾燥機、シャツやデニムは部屋干しといった住み分けで、電気代と仕上がりのバランスを最適化できます。

ランニングコストを「自宅の料金」で出す方法

電気代の出し方

取扱説明書やメーカーサイトの「消費電力量(Wh)」を見つけます。
式は、電気代=消費電力量(Wh)÷1,000×電力単価(円/kWh)です。
電力単価は検針票や契約プランの単価を使いましょう。
判断に迷う場合の簡易目安は31円/kWhです。
“コツン”と電卓に入れるだけの式なので、誰でも再現できます。

水道代・下水道代の出し方

仕様の「標準使用水量(L)」を参照し、L→m³に変換して単価を掛けます。
水道+下水の合計単価(円/m³)は自治体の料金表や直近の検針票で確認します。
段階料金制の自治体もあるため、世帯の実勢単価を使うのが確実です。
目安にするなら262円/m³を置いて比較すると、型による差はつかみやすくなります。

乾燥方式の違い

ヒートポンプ式は空気中の熱を移動させて乾かすため、消費電力量が小さく電気代が安いのが強みです。
ヒーター式は高温の温風で乾かすぶん、電力を多く消費します。
実測の目安として、ヒートポンプ式ドラムの乾燥は約0.8〜0.9kWh、ヒーター式縦型の乾燥は約2.0kWhです。
“ふわり”と仕上げたいか、スピードを優先するかで使い分けましょう。

よくある計算ミス

消費電力(W)と消費電力量(Wh)の取り違えに注意します。
また、洗濯物量が多い設定ほど消費電力量と使用水量は増えます。
「標準コース」の数値と、実際の運用コース(お急ぎ・念入り・時短)でのブレを頭に置いておくと精度が上がります。
“うっかり”単価を税込・税別で混在させないことも大切です。

実機のデータで比べる(12kgクラスの実例)

洗濯のみ(1回・月・年)

同世代の12kgクラスで、ドラム式の標準使用水量は約83L、縦型は約139Lという目安があります。
電力は双方とも洗濯工程で約0.07kWh前後です。
電力単価31円/kWh、水道・下水262円/m³で計算すると、1回あたりはドラム式約24円、縦型約39円、差は約15円になります。
月30回なら差は約450円、年では約5,300円前後です。
洗濯だけなら「水の差」が勝負どころで、“じわじわ”効いてきます。

洗濯〜乾燥(1回・月・年)

同クラスのヒートポンプ式ドラムは洗濯〜乾燥で約0.89kWh(約27円台)。
縦型のヒーター乾燥は乾燥だけで約2.0kWh超(約60円台)に、洗濯分を足して約65円前後です。
水道代はドラム約20円台、縦型約30円台なので、合計はドラム約50円弱、縦型約100円前後。
差は1回あたり約50円以上、月30回で約1,500円超、年で約2万円規模に達します。
乾燥を日常的に使う家庭ほど、ドラム式が“ドン”と有利になります。

本体価格差と回収年数

仮にドラム式20万円、縦型(乾燥付き)12万円とすると差額は8万円です。
乾燥まで毎回使う家庭なら、月あたり約1,500円超の光熱費差なので約50か月、つまり4年前後で回収可能です。
洗濯のみ運用だと差は月450円程度なので、回収に約178か月、ざっくり15年かかる計算です。
「乾燥の使用頻度」が投資回収の分岐点であり、ここを見誤らないことが肝心です。
“ピタッ”と判断軸が定まります。

使い勝手の微差が生む差

同じ「標準コース」でも、センサー精度や脱水の強さ、乾燥の風量で実消費は前後します。
フィルターの目詰まりやパッキンの汚れは乾燥効率を落とし、電気代を押し上げます。
日々“ササッ”と手入れするだけで、月間の電気代は目に見えて変わります。

ランニングコスト以外のリアル比較

掃除・メンテの手間

ドラム式は乾燥フィルターとドア周りのパッキン清掃が日常タスクです。
糸くずや皮脂汚れをためない習慣が、乾燥効率とニオイ対策の鍵になります。
縦型は槽の構造がシンプルで、カビ取り剤の効きが体感しやすいという声もあります。
“スッ”と掃除できる仕組みが長寿命化にも効きます。

置き場所・導線

ドラム式は奥行きが深く、前開きのため前方にスペースが要ります。
縦型は上開きで上部クリアランスが必要ですが、奥行きは比較的コンパクトです。
搬入経路の幅、階段の回り、ドアの開閉方向まで採寸しておくと、当日の“あたふた”が防げます。

仕上がり・時短

ヒートポンプ乾燥は低温でふんわり、シワも出にくいのが長所です。
ヒーター乾燥は高温短時間で終わる反面、衣類ダメージや縮みが出やすい傾向があります。
シャツはハンガー乾燥、タオルは乾燥機で“ふわっ”、などアイテム別の使い分けで効率と仕上がりを両立できます。

騒音・振動・ニオイ

防振や静音の工夫は年々進化していますが、深夜運転が多い家庭は静音性を要チェックです。
また、ドラム式は扉パッキン部の水残りがニオイの原因になりやすいので、使用後に扉を“パカッ”と開けて乾かす癖をつけましょう。
縦型は糸くずフィルターの清掃を怠るとニオイ戻りが発生しやすくなります。

プロの節約テク|今日からできる使い方

設定の見直しで即効性

乾燥は「省エネ」設定を基本にし、必要時のみ標準へ切り替えます。
消費電力量が目に見えて変わります。
洗濯は自動水量に任せつつ、詰めすぎず8割程度の投入で攪拌効率を上げましょう。
脱水を1段上げるだけでも乾燥時間の短縮に効きます。
“キュッ”と時短できて電気代も減ります。

乾燥を賢く使い分ける

部屋干し+サーキュレーターで「半乾き→仕上げだけ乾燥」に切り替えると、電気代がごっそり落ちます。
梅雨や花粉の時期はフル乾燥、晴天・乾燥日は部屋干し仕上げと、季節で運用を変えるのも有効です。
“ふわっと”仕上げたいタオルだけ乾燥、という戦略もコスパが高い方法です。

付属品・小物で差をつける

風呂水ポンプを使えば、縦型の水使用量を1回あたり数十リットル削れます。
洗濯ボールや大きめのネットでからみを減らせば、機械負荷が下がり時短や省エネにつながります。
排水口や糸くずフィルターの清掃頻度をカレンダーで“パチン”と固定化すると、性能の落ち込みを防げます。

家族ルールの作り方

「色物と白物は曜日分け」「タオルは2日に一度まとめ洗い」など、家族ルールを決めます。
無駄な小回しが減り、1回あたりの効率が上がります。
“さくっと”決めて、冷蔵庫のメモや家族チャットに共有すると継続しやすくなります。

購入前チェックリスト

設置と搬入

本体寸法だけでなく、給排水位置、扉の開き、前方・上方の必要空間、搬入経路の幅を採寸します。
特にドラム式は前方スペースが必要です。
防水パンのサイズや排水口位置で設置可否が変わるので“要チェック”です。

ランニングと回収

検針票の単価で試算し、使用頻度に応じた回収年数を見ます。
乾燥頻度が高い家庭はドラム式、洗濯のみ中心なら縦型の優位が見えやすくなります。
延長保証費用も含めて総所有コストで比較すると、判断に迷いません。

生活動線と相性

洗面室の広さ、ドアの開閉方向、洗濯カゴの置き場、干す場所までの距離を確認します。
“サッ”と動ける導線は、毎日の時短に直結します。

——ここまでで、日々の回し方で変わる“ランニングコストのリアル”がつかめたはずです。
続いては、自治体や契約プランで単価が違う場合の調整方法、そして機種選定の細かなポイントを深掘りします。

料金単価が違うときの調整術

電力単価の置き換え手順

まずは自宅の電力単価を検針票で確認し、計算式にそのまま差し替えます。
式はシンプルで、電気代=消費電力量(Wh)÷1,000×自宅の単価(円/kWh)です。
例えばヒートポンプ乾燥0.9kWh、単価29円/kWhなら0.9×29=26.1円となります。
単価31円を使った記事の目安を、自宅の29円に置き換えるだけで精度が“グッ”と上がります。
再計算はスマホ電卓で1分もかかりません。

水道・下水の段階料金の見方

水道はm³単位の段階料金が一般的で、世帯の使用量に応じて単価が変わります。
月の総使用量が少ない一人暮らしなら単価は高め、子育て世帯で多量に使うほど単価は相対的に下がることがあります。
標準使用水量80〜140Lの差分は、月間回数を掛けるとm³単位で数m³の差になります。
検針票の「合計料金÷合計使用量」で世帯の実勢単価を出し、記事の262円/m³の代わりに入れればOKです。
“コツン”と単価を差し替えるだけで家計の肌感に近づきます。

ガス乾燥機を使う場合の読み替え

縦型+ガス衣類乾燥機を選ぶ場合は、ガスの従量単価で乾燥コストを別計算します。
乾燥1回のガス使用量(機種仕様)×ガス単価+基本料金の按分が目安です。
電気ヒートポンプより速い仕上がりが魅力ですが、単価次第でコストは電気より高くなることもあります。
排湿ダクトや設置スペースの条件も加わるため、導入前に配管経路の可否を“サッ”と確認しておきましょう。

夏冬での電力原単位の揺れと対策

室温や湿度で乾燥時間は伸び縮みします。
梅雨や真冬は同じ量でもセンサーが長めに回し、消費電力量が増えるのは自然です。
対策は脱水強め設定と、サーキュレーター併用で乾燥前の水分をできるだけ飛ばすことです。
使用後フィルター清掃の徹底は通年の基本で、これだけで体感の乾燥時間が“スッ”と短くなります。

機種選定の細かなポイント

乾燥方式と熱源の違い

ヒートポンプ式は低温風で衣類を傷めにくく、電気代が安いのが特長です。
ヒーター式は高温短時間で仕上がりますが、しわや縮みが出やすい傾向があります。
乾燥を日常運用するならヒートポンプ、時々使いでスピード重視ならヒーターでも現実解です。
家族の衣類素材(ウール、化繊、子ども服)を眺め、優先順位を“キュッ”と決めましょう。

センサーと自動制御の精度

乾き具合センサーの出来は、電気代と仕上がりを左右します。
高精度モデルは早めに停止し、オーバードライを抑えます。
また、温度や湿度を見ながら温風を細かく制御できる機種は衣類ダメージが少ない傾向です。
店頭では実機のフィルター構造や風路を確認し、埃が溜まりにくい設計か“じろり”と見てください。

使い勝手のUIとメンテナンス性

ボタン階層が浅く、よく使うコースにワンタッチで入れるUIは毎日のストレスを減らします。
糸くずフィルターが片手で外せるか、ドア周りのパッキンが拭きやすいかは重要です。
乾燥フィルターが引き出し式で掃除機ノズルが入ると、手入れが“ササッ”と終わります。
洗剤自動投入は入れ過ぎ防止と時短に効くため、家族運用ほど恩恵が大きくなります。

省スペースと搬入条件の落とし穴

ドラム式は前方スペース、縦型は上部スペースが必要です。
防水パンのサイズ、排水口位置、給水栓高さ、ドアの開き方向を採寸し、搬入経路の曲がり角も確認します。
幅や奥行きギリギリで買うと、点検時や掃除の取り回しに難儀します。
10mmの余裕が、設置当日の“あたふた”を確実に減らします。

ケーススタディで見る最適解

一人暮らしワンルームで週3回洗濯

洗濯のみ運用が基本で、乾燥は雨天時のみという想定です。
縦型の初期費用の安さが魅力で、水道代差は月数百円に収まります。
部屋干しはサーキュレーター併用、仕上げ5〜10分だけ乾燥を使う“追い込み”で電気代を抑えましょう。
ドラム式を選ぶなら、設置奥行きと静音性を重視し、夜間運転での振動対策を“キュッ”と固めます。

3人家族で毎日乾燥

乾燥頻度が高く、時短最優先の家庭像です。
ヒートポンプ式ドラムが光熱費と仕上がりの両面で優位です。
乾燥フィルター清掃を毎回、糸くずフィルターを2〜3回に一度、パッキン拭きを週一で習慣化すると効率が落ちません。
タオルは標準乾燥、シャツは低温+短縮で“ふわり”と使い分けると質感が安定します。

5人家族でまとめ洗い+時短優先

2回転以上が前提になるため、大容量ドラムか縦型+ガス乾燥機が候補です。
回転数が多い日は縦型で洗ってガス乾燥へ直行、少ない日はドラムで洗乾一気通貫というハイブリッド運用も現実的です。
家族で洗濯カゴを色分けし、曜日別に回すルール化で小回しを防ぎます。
“テキパキ”回すための動線設計が、最終的にコストも下げます。

室内干し中心で静音を重視

集合住宅や深夜稼働が多い家庭は、静音モードと振動対策が鍵です。
防振ゴムや床の水平調整、ドラムの輸送用ボルト取り外し確認は必須です。
送風だけのエアフロー機能や低速乾燥を持つ機種は、夜間でも“そっと”回せます。
部屋干しは除湿機と扇風機の対角配置で乾燥効率を上げます。

よくある疑問と誤解

ドラム式は洗浄力が弱いのか

汚れの質で評価が分かれます。
泥や砂には縦型のかくはんが有利ですが、皮脂やニオイにはドラムのたたき洗いが効く場面もあります。
プリウォッシュやつけ置きコースを活用すると差は縮みます。
“ギュッ”と襟袖を前処理してから入れるのがコツです。

縦型は乾燥が使い物にならないのか

ヒーター乾燥は高温仕上げで、電気代は高めでも短時間で乾きます。
しわや縮み対策として、乾燥後すぐに取り出してたたむ、または少し湿りが残る段階で止めてハンガー仕上げにすると質感が上がります。
頻用するなら電気代が気になるため、半乾き仕上げやタオル限定運用に“スッ”と切り替えると良いでしょう。

洗剤自動投入は節約になるのか

適量が常に保たれるため、入れ過ぎによる泡切れ悪化やすすぎ回数増を防げます。
結果として水道代と時間の節約につながり、仕上がりのバラつきも減ります。
銘柄対応とタンク洗浄のしやすさを確認し、詰め替えの手間も含めて導入可否を決めましょう。

乾燥シワと静電気を減らすコツ

投入量を8割に抑え、厚手と薄手を分けるのが基本です。
乾燥ボールで生地をほぐし、終了後は“パッ”とすぐ取り出してたたむだけでも変わります。
柔軟剤は入れ過ぎないほうが吸水性を保てます。
部屋干し仕上げと組み合わせれば静電気はさらに抑えられます。

買い替えの経済学

総所有コストTCOの考え方

本体価格、延長保証、リサイクル・搬入費、消耗品、電気水道代の合計で比べます。
乾燥頻度が高い家庭では、ヒートポンプの省エネ差が毎月の固定費を圧縮し、数年で価格差を“ジワジワ”回収していきます。
逆に乾燥しない運用なら初期費用の安さを優先し、縦型+部屋干し中心でTCOを最小化します。

旧機売却・リサイクル・撤去費

家電リサイクル料金と収集運搬費は地域や業者で異なります。
量販店の買い替え同時引き取りや、自治体の回収スキームを事前に確認します。
ドラム式は重量があるため、階段やエレベーターの条件で費用が変わる点に注意が必要です。
当日のトラブルを避けるため、採寸と搬入経路の写真共有まで“ぬかりなく”進めましょう。

延長保証と修理費の相場観

乾燥機能付きは構造が複雑で、基板やセンサーの不具合時は修理費が高額になりがちです。
使用頻度が高いほど延長保証は保険として効きます。
保証適用範囲(消耗品除外、持ち込み不要など)を細かく読み、実質の自己負担を把握してから加入を判断します。

キャンペーン時期と価格の波

型落ち切り替え期や決算期は値動きが活発です。
狙い目は新型発表直後の旧型在庫処分と、決算前後の週末です。
ただし在庫が薄いと希望色や容量が選べないため、価格と仕様のバランスで“スパッ”と決め切る覚悟も必要です。

年間の省エネ運用プラン

春の整え

気温が上がり乾きやすい季節は、部屋干し+送風仕上げで乾燥使用を減らします。
花粉のピーク時だけフル乾燥に切り替え、過ぎたら元に戻す可変運用が有効です。
フィルターと排水口のリセット掃除を実施し、匂いの元を“スッ”と断ちます。

梅雨〜夏の乗り切り

湿度が高い時期は脱水強め+サーキュレーターで乾燥前の水分を減らします。
除湿機は洗濯物の真下と対角線上に扇風機を配置し、気流を作るのがコツです。
乾燥は短時間コースを基点に、タオルのみ追加で回すと仕上がりと電気代の均衡が取れます。

秋の見直し

季節の変わり目に槽洗浄を行い、黒カビや皮脂汚れをリセットします。
衣替えの厚手物は投入量を抑え、2回に分けるとシワと縮みを防げます。
“コトコト”丁寧に回すことで、乾燥の伸びを予防します。

冬の工夫

室温が低いと乾燥時間が延びるため、開始前に浴室乾燥の暖気を洗面室に回すなどの工夫も効果的です。
静電気対策として、部屋干し仕上げや加湿器の適正運転を取り入れます。
使用後はドアを開けて内部を乾かし、パッキンの水滴を拭き取る“ひと手間”が春まで効きます。

トラブル予防とセルフメンテ

ニオイを出さない基本

使い終わりはドアを開けて内部を乾燥させ、洗剤投入口も開けておきます。
週一でパッキンとドア周りを拭き、月一で槽洗浄を行います。
洗剤は適量運用に徹し、柔軟剤の入れ過ぎを避けると再付着臭が“スッ”と減ります。

乾燥効率低下への対処

フィルター目詰まり、風路の埃、ドレンの詰まりが主原因です。
乾燥フィルターは毎回、熱交換器や風路は説明書に沿って定期清掃します。
目で見えない埃は掃除機の細ノズルやエアダスターで除去すると回復が早いです。
作業前は必ず電源を切り、感電と破損に“ピリッ”と注意します。

エラーや停止が出たら

取扱説明書のコード一覧で一次切り分けし、再現条件をメモします。
電源再投入、フィルター清掃、排水経路確認の三点セットで改善するケースが多いです。
改善しない場合はサポートへ連絡し、購入店と保証番号、症状動画を用意すると対応がスムーズです。

10分メンテの型

運転後1分で糸くずフィルター、3分でパッキンとドア拭き、3分で乾燥フィルター、3分で排水トラップ掃除の合計10分を週一で実施します。
タイマーを使って“サクッ”と終える習慣化が、長期の性能維持に直結します。

まとめ

毎日の洗濯をコスパで最適化する鍵は、「乾燥をどれだけ使うか」を先に決めることです。
乾燥を日常運用するならヒートポンプ式ドラムが有利で、光熱費と仕上がりの両面で納得感が高まります。
洗濯のみが中心なら縦型で十分で、水道代の差は運用改善で小さくできます。
どちらを選んでも、脱水の強化やサーキュレーター併用、フィルター清掃の徹底など、今日からできる工夫でランニングコストは確実に下がります。
最後に、検針票の単価で自宅版の試算を“パッ”と作り、設置条件と動線を現地で確認してください。
そのひと手間が、数年単位の家計と暮らしの快適さを左右します。
迷いすぎず、あなたの家庭の使い方に合う一台を自信をもって選び取りましょう。
さあ、次の洗濯から小さな改善を積み重ねていきませんか。

  • この記事を書いた人

Ken

2000年からWEB制作を開始し現在は会社員でWEBクリエイターとして勤務。 デジタルガジェット、WEB技術、投資、ライフハックに興味があり現在複数のブログを運営中

-お金・節約
-